「トリック、アンド、トリート!だよな嬢ちゃん」
「んっ……ぐ、ふぐっ」
「もっとこうがっつり吸い付くんだよ!うお、出るっ、出る……こぼさないで飲めよ」
「あ……ギュギュッてなって、僕も出ちゃいます、あっ、ああ」
「手も休むなよ〜すべっすべだなあ」
 今年のハロウィーンも、一人に声をかけてイタズラしていたら、次々に人が来てくれる。誰も怪しまないで、悪魔のわたしにおいしい精液、たっぷりくれる。
 年に一度しかこんなチャンスないんだから、どこからもたくさんもらっちゃうよ?うふふ。

 でもちょっと疲れてきた。確実に去年よりたくさん相手してる……あごも手も疲れたし、未熟だから恥ずかしいけど気持ちいい時もたくさんあって、体ががくがくになっちゃってる。ちょっと食べすぎちゃった。
「あの、もうそろそろやめ……」
 ひやり。その場にいる全員の空気が変わって、ぎろりとにらまれた。
「……すみません」  ひるんでつい謝ってしまった、うう。その言葉が合図のように、下から挿入れている人たちのリズムが激しくなって、腕もさっきよりぎっちり掴まれてその乱暴さにわたしまた、気持ちよくなってしまいそうで。そしてびゅくびゅくと、熱い白いのがお腹に注入されてく。とろけるよう。
「あきらめなよ、未熟者。これで鍛えられれば、また来年はもっと相手できるさ」
 かぼちゃのジャックが、他人事だと思ってそんなことを言う。

悪魔っ子ちゃん、今年もハロウィーンはいたずらして食ベ放題。
囲まれてはりきるちじょ好きだよおお。
こうなってくると、少し痛い目も見せたいなという気持ちが起きてきますね。
(2018/10)