先生と電車に乗りました。

「ねえ…ほんとに、行くの?」
「ほんとにだよ」
 先生と校門をくぐりながら、私の歩き方は、少し、ぎこちないかもしれない。
「ちゃんと動いてるか?」
「…うん…電池入れたばっかりだもん」
「準備万端だな♪さすがいい子だ」
「でもこんなことするなんて知らなかったよっ」
 これから、なにをするのか。…えーと。

 私と先生は、いつものように準備室でいけないコト、してました。
 先生の大きい机の上に、ぱんつだけ脱いだ私。スカートをめくりあげて、たくさん、いたずらされる。
 先生は、触ったり、もみもみしたり撫でたり、舐めたりまで、いろんなことして可愛がってくれます。
 最近は、ローターが二人のお気に入りで。まだ…先生とはほんとにはしたことがないので、私が指よりがくがくになっちゃうのに先生びっくりして、喜んでしまったのです。
 おもちゃってすごいね…ほんと、電気で動くから体に電気が走るみたいなんだもの。中に入れても、すりすりされても、おまめにぐいっとあてられても、その刺激に頭が真っ白になってしまう…。
「このまま電車に乗らない?」
「ええっ?!」
 先生の思いつきで、今日はそんなことになったのでした。

 勿論、ぱんつははいてます。
 勿論、制服もちゃんと着てます。その他もろもろ、何にもおかしくは見えない…はず。
 よーく耳を澄ますとかすかに何かの音が聞こえるのと。
 そして私が、ぷるぷるしてるのにさえ、気づかれなければ…。

 学校のすぐそばに駅があります。
 先生とホームで電車を待ちました。日曜の午後なので、周りにはほどほどに人がいます。
 先生は私をじーっと見ています。私はなんとなく鞄を前に下げてみたり。…誰にも何も見えないはずだけど、気になるから…。
 ローターは、私の中でぶるぶるしています。一番弱くしてるし、気にしないようにすれば、きっと大丈夫…だよね。
「電車、来たよ」
「う…うん」
 先生は私を先に歩かせて、車両に乗ると私の真後ろに立ちました。なんとなくほっとしました…前は鞄があるけど、後ろはちょっと不安だったから。やっぱり、ちゃんと考えてくれてるんだなって思って。

 電車が走り出しました。結構、人が乗ってます。
 いつもは吊り革とか使わないけど、今日はしっかり目の前のバーにつかまりました。
 カタタン、カタタン。
 電車の揺れが、ローターの振動を意識させます。脚もしっかり立たないといけないから、余計に…。お腹で、プルプル暴れてる小さい卵。
 こんな事してるなんて…周りの人に見えたら。そう思うと、恥ずかしすぎることを始めてしまったのを今さら後悔しました。私、すごい赤い顔してると思う。
 でも、先生…後ろにいるから話すこともできないよ。私が恥ずかしい顔してるのを見てニヤニヤするのかなあと思ってたのだけど…?
 …さわ。
 お尻に当たってたの、手だったんだ…これは間違いなく先生の手。少しずつ少しずつ動いてる…痴漢みたいだよう。
 そんなことしてたら、見てる人がいるかもよ?大丈夫かな。
 先生、こういうこと好きだったんだ…でも、私も…すごく、どきどきする…。どうしよう。
(あっ…先生…せんせい…)
 どうしよう、どうしよう。声、出そうなくらい、ぞくっとして…もう、これは。

「水道橋、水道橋です。お出口右側…」
 すーっ、がたん。電車が止まって扉が開いたと同時に、先生が私の手をぐいっと掴んで、さっとホームに出ました。
 ホームについて、私は、先生の腕にしがみついて、キオスクの壁によりかかって、

そして、あたまがまっしろになりました。

「よくがんばったな」
「…」
 駅のトイレでローターを抜いたら、とろとろぉーんと透明なのが滴れ落ちましたよ。…なんて、言えない。
「先生のヘンタイ。」
「えらい子におごってるのにそんなにいうか〜?」
 ぽんぽん、とハンバーガー屋さんで頭を撫でられてしまいました。テーブルには「ごほうび」たくさん。
「また、しようか?」
「もうしない…」
 だって。
「イヤだった?」
 先生は、心配そうな顔になって私をじっと見ました。…あ、電車を降りたときも、真剣なこの顔してた。
 私は、小さい声で言いました。
「わかったの。
 あのときの顔は…ね。
 見ていいのは、先生だけなの…」
「…」
「だから、だめ」
 あれ、先生、下向いちゃった。と思ったら、先生も小声で。
「なあ…そんなこといわれて…。
 …今、キスしてだきしめられないのが非常ににつらい」
(2011/02)