ホワイトデーは書庫で

「先生…!」
 放課後、帰宅を促す放送が鳴り終わってから、私は図書館の扉の鍵を閉めて、奥の書庫に入った。入るなり、小柄な美沙は抱きついてきた。
「美沙ね、先生の言うとおりちゃんと待ってたよ」
「えらいえらい、ちゃんと塾には送っていってやるからな」
 その頭をくしゃっとなでると、美沙は嬉しそうにニコッと笑う。
「だって、美沙、先生といられるのうれしいもん!」
 ドキッとさせられる。この笑顔がホントにかわいいんだよな、と思う。
「先生…キス、して。」
 目をとじた、やわらかい小さいくちびるにふれる。抱きしめる小さな体からは、とくん、とくんと鼓動が伝わってくる。
 美沙とキスするのは、まだ数回目だ。バレンタインに彼女が私に真っ赤な顔で告白してきたときに、その可愛らしさについ…それから、放課後や、朝彼女が一番に登校してきた時など、二人だけのときにこんなことをしている。
 いいのか悪いのかといわれれば…しかし、私が美沙を好きだと思う気持ちは、純粋だと思う。彼女のそれと同じように。
「…はぁっ…」
 唇を離すと美沙は、満足そうに目を閉じたまま深い吐息をついた。
「美沙ね、先生とキスすると…すごくとろーんってなるの。先生のにおいがとっても気持ちよくて、あと…大人みたいだから…どきどきするの」
「美沙は、大人になりたいか?」
「んー…先生といっぱいキスできるから、なりたい」
「大人のできるのは、キスだけじゃないぞ?」
 理性なんていうものは、目の前の自分だけの女の子の可愛らしさの前に吹き飛ぶものだと本当に思った。
 美沙を抱きしめる腕を強め、そっと体に手を這わせる。美沙は瞬間体をかたくしたが、私のするに任せている。小さな手が私のシャツをきゅっと握る。
「先生…?」
「大人にしてあげるよ、美沙を」
 スカートをそっとたくしあげ手を差し込んで、ふにふにしたお尻をなでまわしてから、どきどきしながらショーツ越しに脚の付け根に手をうごかす。美沙は驚いたように顔をしかめたが、またキスするとふっと力が抜けたようだった。
「…恥ずかしいよ…先生」
「大丈夫だから…美沙を見たい。美沙を知りたい」
 薄暗い書庫の大きな机に美沙を横たえ、膨らみ始めたばかりの乳房をさすり、ショーツに手を入れる。吸い付くようなつるりとした肌の感触に、くらくらする…割れ目はすでに、ぷにぷにと熱を持って湿っていた。つぷ…と、そっと指を差し込む。
「そ、そんなとこ…っ…やあ…」
「美沙のここに…先生のが入るんだよ」
 恥ずかしさにほほを紅潮させ、うっすら涙を浮かべている美沙に、私は自分のものを押し当てた。
「先生の…こんなに大きいのが、美沙の中に入りたくてビクビクしてるだろう?」
「ほんとだ…美沙の、なかにはいるの…?…あ、ぁんっ」
 かたくなっている乳首をこりこりとつまみ、石鹸のにおいのする美沙の肌を舐め上げると、年齢に似合わぬ吐息が漏れる。
「うん、入れるよ…やさしくするけれど、少し痛いと思う。我慢できるか?」
 瞳を覗き込むと、美沙はしばしの逡巡の後、こっくり頷いた。
「がまんする…美沙も、なんだか、すごくそこがドキドキしてる…」
 胸が、ずっきゅんと鳴る。この子はどうしてここまで可愛いのだろうか。
 もう一度ぎゅうっと抱きしめてから、私は痛いほどにいきり立っている自分の男根を美沙のまだ未発達な割れ目に押し当てた。ぬるりとした感触に、もう発射したくなるのを必死に抑える。
 じゅぷ…侵入すると、柔らかい肉襞にきゅうきゅうと包まれる。
「せん…せいっ…」
「ああ…気持ちいいよ美沙…すごいな」
「はあっ、はあ…おなかまではいってくるうっ…」
 いつの間にか私は美沙の小さな体に全てをめり込ませ、腰を打ちつけていた。ぱちゅ、ぱちゅっ、といやらしい音が響く。
「美沙ほら…見てごらん、美沙の小さいおマ○コに先生のチ○ポが、じゅっぷり入ってる…」
「先生ぃ…はずかしいよぉっ、痛いの…でも、でもじんじんして、きゅううんってなって…」
「気持ちいいか?先生もすごく気持ちいい…ぞっ…はあっ…」
 私の下半身は野生そのものをむき出しにして、小さな恋人を蹂躙する。ぐちゅん、じゅぷ、じゅぷっと静かな室内に淫猥な音がこだまする。学校で教え子を犯すという、あまりにもモラルに背反した行為に、脊髄を駆け上る快感が走る。
「美沙…美沙おかしくなるよぉっ…先生…」
「美沙のすごいよ…こんな小さいのに、先生のくわえ込んで、ビチョビチョになって嬉しがってる。美沙がこんなにいやらしい子だったなんてな…」
 もう一度ぎゅっと抱きしめる。
「先生、嬉しいぞ…♪」
「あは…よかった…自分でもわかんない、美沙いやらしい子…?ん、んぅっ…」
「ああ、すっごくいやらしい…だから、すごく可愛い」
 限界が近づいてきた。私の理性は、完全に吹っ飛んでいる…。
「美沙、中に出すぞ…妊娠さしてやる」
 そういって、欲望ののぼりつめるままに速度を増す。
「あっ、ひあああっ…そんなぁ…せんせ…い、美沙おかしくなるの、もうっ…とけそうなのぉ…やはぁっ…!」
 きゅん、きゅんと膣壁が収縮する。しぼりとられる…。
「ぅく…っ」
 びゅるびゅるびゅるっ…私は美沙の子宮に全てを吐き出した。
「あつぅ…い…せんせい…」
「はあっ…美沙…」
 しばらく私は美沙の上に体を預けた。ごぷり、精液が逆流してきて、机にたらりと垂れる。そのさまはあまりにもいやらしくて、そして私は自分の手で「女性」になった、くったりとしている可愛い恋人がいとしくて、美沙のすべすべの頬をなでながらやさしいキスを繰り返した。
「ごめんな、乱暴にして」
「…ううん…あのね、先生…」
「ん?」
 美沙がぎゅっと抱きついてきた。
「だいすき…」
 …そういえば、私は一人で舞い上がっていたのではなかったか?不安だっただろう…可哀想なことをした、私は自分の頭を殴りたくなった。
「ごめんな、ごめんな、ちゃんと言わなくて…先生も、大好きだから」
「ほんとに?」
「じゃなかったら、こんなこと、できないし、させない…」
 そうだ、私が美沙を居残らせていた理由って…。
 ポケットから出した包みを、私は美沙の手に握らせた。
「遅れたけど…お返し。今日、ホワイトデーだろう。バレンタインには、ありがとうな」
 美沙は小さなその包みを開けると、目を丸くした。
「わぁ…かわいいミサンガだぁっ」
 早速手首に巻いている。気に入ってくれたのは嬉しいが…。
「おいおい、もう願い事を決めたのか?」
「先生の赤ちゃん…ほんとに生まれますように、って。」
 私が真っ赤になる番だった。
(2010/3)