■2017年12月27日(水)
KUBOはいいぞ
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| ツイッタの方でこの一か月くらい私がクボクボ言ってうるせえと思われているかもしれません、その位ハマっている映画です「KUBO 二本の弦の秘密」。 ハガレンの前にもう見に行っていたのだけど、KUBOは好評のツイが多いのだけどハガレンの言われようがあまりにもアレだったのでなんかあっちの記事を先に書いてしまったのと、もう少しまともな絵を描いたら…とか思っていたら一か月たってしまったのよ。何事もおせーよ。(なので仕方なく一番最初に描いた絵を出しておきます) ということで、ラッキーな事に仙台では上映されていたので何度も見に行きまして、その都度熱中して見て、本心は「早く円盤売ってくれ!!」です。 本当は上映が早く終わってしまうんじゃないかと危惧して(館数少ない…)応援の気持ちでも記事を書きたくて焦っていたのだけど、仙台では何度も「LAST」表示を出したり消えたりしながらまだ頑張っているので嬉しいです;;年明けからは東北6県みんなやるね!やったね。
アメリカ発の、お人形のアニメです。まあ今は3Dアニメでよくあるよね的な画面の、いわゆるドールが動いているアニメです。(人形でストップモーションで作っているのがまずすごいらしいのですが、私はその辺りはよく分からないので説明はとばします) あらすじはこんな感じです。 舞台は、日本がかった世界です。(日本とは明言していないのですが和服とかお墓とか灯篭流しとか出てくる) クボ、というのが主人公の少年の名前で、この子はお母さんと二人きりで暮らしているのですが、「月の帝」ひいてはその手下の「闇の姉妹」にある理由で狙われています。クボには紙を操る能力があって、村で三味線を弾いて折り紙を操る見世物で日銭を稼いでおります。 ところがある日遂に闇の姉妹につかまりそうになり、そこからある人の助けで命からがら逃げ延びた時から、「三つの武具」をさがす長い冒険が始まります。サル、そしてクワガタ(左の方の2人)と一緒に色々な困難を乗り越えたのちにクボが見るものは…。
まず最初の掴みからすごいうまいです、お話にみるみる引き込まれていきます。 序盤に出てくる村での弾き語りも、音楽に合わせての(全般的に音楽もよいです、クボの音楽はちゃんと太棹の三味線チック)折り紙の躍動がワクワクします。 クボがすごくいい子でねー、母上との生活が切なくてねえ;;でも、年齢相応にふざけたり怒ったりするところが、とてもいい。灯篭流しの情緒もいい。 人形で全部の表情を作っているのが信じられないくらい、自然に表情が細やかに動きます。このくらいの子ってこういう顔するよね…みたいなのすごいうまい。
冒険に出てからはまた語る所がまたたんまりあります。クボには意地悪にも感じられるサルと、頼りになるのかいまいち不安なクワガタ、でも3人が助け合って何とか進んでいきます。 闇の姉妹が絶えず付け狙うわ、3つの武具を取るのは大変だわ。でも道中は少しほのぼのしたり、笑いがあったり。 サルとクワガタについては二度目からの見方がすごい変わるやつらなのですが、初見でもサルはすごくクボ思いなの分かると思うし、クワガタは多分キャラの中で一番いわゆるアメリカンな感じの言動をしてくれるのですが、「サムライ」なので時代劇めいたセリフが嬉しい。
正直、私は1回目のラストには、ちょっと残念だなと思いました。色々好きな所はあったけど、期待しすぎたかなーと。 しかし、数日後には母を引っ張って見に行ってしまって、ああやっぱり好きだなこれ、と思った。 3回目には、もはや突っ込みなど不要、とばかりに好きポイントが次々と脳に着弾してきました。 この作品は「日本」をすごく研究してくれているけれど、日本に住んでいるものからすれば確実に突っ込みどころはザクザクあるのです。でも、もはやもうそんなことは問題ではないくらいに、この映画「いい」。日本を描いているところは勿論嬉しい、そしてクボの冒険にはらはらして、こちらも力が入ってしまう。 クボが健気ときに悪ガキ可愛い。バトルシーンいい、音楽がいい。心にじんと来るセリフもあれば、すぐにまたスリリングな展開あり、ときに楽しそうなところに嬉しくなる。 「おすすめ!」というのは、好きすぎる作品ほどアラが見えてしまって言いにくいのですが、私の今一番好きなお話です。 | | |